自然に、人に、社会に優しく

茶畑から健全な未来を見据える

健一自然農園

(奈良県)

自然茶師 伊川 健一 氏

お茶の花と実



 

茶畑から未来を臨む

 

 奈良の茶の歴史は古い。しかし、日本茶の生産と消費は、1970年代から陰りを見せ、奈良県においても茶栽培を放棄する農家が後を絶たず、おのずと耕作放棄地が増えている。そうした中、地域の人々から託された茶園を引き受け、耕作放棄地に活路を見出した一人の経営者がいる。健一自然農園の代表を務める自然茶師・伊川健一氏が、その人である。

 伊川氏は、時流に抗いながらも自然茶業から得られる持続可能な未来にアプローチし続けている。